コレクション: amarillo

1976年札幌生まれ。祖母のもと手縫いと編み物に親しんだ幼少期、とにかく外国に行きたくて英語を専攻した大学時代を経て24歳、旅する雑貨屋「ocho」で働きはじめる。店主から譲り受けた革細工の道具と「LEATHER BRAIDING」という一冊の本を頼りに自分用のレザーバッグを作ったことがきっかけでレザークラフトにのめり込むようになる。買付で訪れたメキシコ、グァテマラ、アメリカの先住民の手仕事に大きく影響を受けながら、その後7年間「ocho」オリジナルレザーアイテム作りに携わる。結婚、出産を経て2012年より自身のブランド「amarillo(アマリージョ)」をスタート。一枚の革からハサミで切り出した革紐を使った「編み」と「かがり」によるハンドメイドを特徴とし、近年北海道で急増し狩猟されるエゾシカの利活用のため、エゾシカ革を用いた作品作りに力を入れている。

 

近年北海道全域で野生鹿''エゾシカ''が増加し、森林・牧草地・畑での食害や自動車・列車事故など人との生活の間で深刻な問題が生じています。そのため個体数調整の為に、有害鳥獣対象動物として捕獲されています。捕獲後のエゾシカは食肉としての活用が進められている一方、皮(原皮)や角はほとんど利用されていないという現状があります。狩猟後、残滓(ざんし)として山林に放置することで、ヒグマの発生や腐敗からの異臭などの被害にも繋がっています。amarillo(アマリージョ)は、人間の為に犠牲となった命を無駄にせず、新たな作品として生まれ変わらせることで活用していきたいとの想いからエゾシカ革を積極的に使用しています。狩猟から解体、原皮確保、塩蔵、鞣しまでを一貫して北海道内で行うエゾプロダクトと共に、フルタンニン鞣しに拘ったオリジナル革の生産に携わっています。エゾシカ革は輸入ものの養鹿革と同様に軽くて柔らかく、水や摩擦に強く丈夫であるという魅力がある一方、野生動物ゆえの傷や穴、厚みの個体差も大きく一枚一枚色合いや風合いが異なります。個体差を個性としてデザインに落とし込み、特徴的な「編み」と「かがり」を用いて全てハンドメイドしています。

 

11個の商品

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