野にひらく、かたち。

野にひらく、かたち。

NagaoDaisuke

 

夏の始まりを迎えるこの季節に

陶芸家・宮田春花さんの個展を

開催いたします。

 

 

宮田さんのうつわづくりは

土と向き合うところからはじまります。

長野の山に自ら足を運び

シャベルを使って原土を採掘。

石や根が混じった

荒々しくも生きた土を

そのまま受けとめながら

「自分の手で形を決めるのではなく

土がなりたい形に導かれていく」。

そう語る宮田さんの作陶には

素材へのまなざしと静かな対話が

流れています。

 

 

釉薬もまた

土地の草木を燃やして

自作した灰釉。

時間をかけて手しごとで

積み重ねた器には

焼きあがったあとも

どこか自然の記憶が残っているような

ざらりとした質感や

微かに揺らぐ景色があります。

 

 

今回の展示では

定番の器やぐい呑みに加え

オブジェ作品を

前回よりも増やし

宮田さんの造形表現の広がりを

より深く感じていただける内容と

なりました。

 

 

たとえば、冷やした夏野菜や

果物を盛る大鉢。

氷を敷いたぐい呑みで

いただく冷酒。

夏の涼やかな食材とともにあることで

器の表情が一層引き立ちます。

この季節にだけ生まれる“土のかたち”と

“食卓の風景”を

ぜひご覧ください。

 

自然の循環の中で生まれる

手の跡を残したうつわたち。

それらは使う人の暮らしに

すっとなじみながら

ひとつの季節の記憶として

そっと残り続けてくれるように思います。

 

※写真の器やオブジェは
過去の作品になります。
イベント会期中には異なる作品が
並びます。

 


宮田春花 陶展

「野にひらくかたち。」
2025年 7月18日(金)― 7月27日(日)

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