
高級より、愛着です。
NagaoDaisuke「価値」って、誰が決めるんですか?
よく言われます。
「この洋服、価値あるよ。
限定だし生地もレア。
しかもあのお店や
あのブランドとのコラボだし!」
……いや、わかる。
わかるんだけど、ちょっと待って。
そもそも“価値”ってなんなんでしょう?
生産数が少ないから価値がある?
希少な素材を使ってるから?
縫製が神レベル?
60年代のデッドストックだから?
いやいや、そもそも「誰が」
それを価値あるものと決めてるのか。
結論から言うと、「価値」って
自分で決めていいんです。
自分がその服に100万円の価値を感じたら
それはもう100万円。
たとえ世間では1,000円でも
着たときの気分が高まるなら
それで十分価値アリ。
思えば若い頃は「世間の価値」で
モノを選びがちでした。
でもね、そういうアイテムほど案外
タンスの肥やしになりがち。
逆に、何となく直感で選んだ一着。
あの古着屋で見つけた
よく分からないTシャツ。
着てみたら妙にしっくり来て
気づけば何年も一緒にいる。
そういう服こそ、手元に残るんです。
ファッションって不思議です。
服という“モノ”を扱っていながら
提供しているのは
“目に見えない何か”でもある。
気分とか、自信とか
時にはちょっとした背伸びとか。
つまり、ファッションって
“モノの上にあるコト”なのかもしれません。
だからこそ、「これは誰が作った」とか
「何枚しか存在しない」なんていう
“外側の価値”だけじゃなくて
「これ、自分が着たいか?」っていう
“内側の価値”が大切だと思うんです。
さて、そんなわけで今回は
一見なんの価値もなさそうな
USEDのウィットなTシャツをご紹介。
「誰やねん、この人?」と
突っ込みたくなるようなバックプリントに
思わずニヤリ。
だけど、街でサラッと着こなせば
「なんかいい雰囲気ですね」って
声をかけられるかも。
店頭ではしょっちゅう
トランプ大統領?って
聞かれてる
(赤のキャップだけやん笑)
価値なんて
他人に決めさせてる場合じゃない。
自分で価値をつける。
それが“着る楽しさ”の本質だと思う。