手仕事と創造

手仕事と創造

本日もお付き合いください。

日本人は特に昔から
手の仕事にまつわるモノを
本当に大切にする民族だと思いますが
私自身も手の温もりが感じられるモノは
当然好きでして。
何というのでしょうか
その手による絶妙なゆらぎという
感覚とでも言うモノなのでしょうか。
そういった所に魅力を感じてしまいます。
全てが一点一点表情が異なる。
完成した時点で世界で一点と呼んでもいい
作品と言えるモノ。
そういったモノは
必ずといって良いほど
使い込むほど個体差が出てきて
更にオンリーワンとなる。

古着もそういった観点で見ると
また異なった風景になるので
好きなんです。
単に希少性や嗜好性のモノではなく。

ただ、手仕事だけだと日用品で
留まってしまうので
その手仕事に加えて、創造性というモノや
現代から未来に向けてのアップデートされた
工夫がデザインされているモノに
ここのところ、私は最大限魅力を感じて
しまいます。

やはりファッションを生業として
より多くの方に愛着を感じてもらえ
楽しんで生活を送って欲しいから
この点は大事にし続けたいです。

そんな手仕事と創造を代表する
UNでもオススメしている
鞄というモノ

須波亨商店のい草のかご
amarilloの蝦夷鹿のBAG

どちらも完全なる手仕事。
ただデザインは大きく異なる。
い草のかごは倉敷地方で代々
継承されてきた伝統的なかごで
ありながら、現在の5代目須浪隆貴さん
によって技術は継承しながらも
現代の生活やファッションに
フィットするように絶妙にアップデート
されています。

北海道のレザーアーティストの
高橋さんが作られる鞄は
害獣駆除の蝦夷鹿の革を使用し
女性ならでは柔らかさや繊細さを
ふんだんに組み込ませながらも
北米のネイティブアメリカンなどが
作り出していたディアスキンの道具
とは異なり現代的で美しく
手に馴染みやすく
所有することで心が豊かになる芸術と
言える作品となっています。



これらのどちらもが
手のゆらぎを多く感じれながらも
芸術に近いモノとして
世の中に送り出されています。

残すべき仕事と
残すべき考え。

変えるべき創造と
変えるべき価値観。

ファッションを通して
伝えていきたい裏側の思考。

皆様に少しでもお届け出来れば
嬉しいなと思います。

 

では次回。

 

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