【岡崎スキップ。】

【岡崎スキップ。】

NagaoDaisuke

 

AM7:30-


土曜の朝、少し早起きしてコーヒーを淹れる。

天気は上々、気温は27℃。湿度は控えめ。

今日みたいな日は、シャツ一枚で出かけたくなる。

 

 

選んだのは、SHOKO TAKAHASHIさんが描いた

ミリタリーモチーフのスキッパーシャツ

戦車、ヘルメット、手榴弾——

って聞くとやや過激な気もするけど

彼女の手にかかると

それがやけに繊細でアートっぽくなる。

遠目だと刺繍みたいに見えるのがまたニクい。

 

パンツは膝上丈のチノショーツ。

足元はレザーサンダル。

小さめのキャンバストートに

文庫本と水筒を入れて、いざ出発。

 

 

AM10:00-

まずは岡崎公園を抜けて

琵琶湖疏水沿いをのんびり歩く。

並木の間を抜ける風がちょうどよくて

コットンタイプライターのシャツが

ふわりと揺れる。

このシャツ、生地のハリと軽さのバランスが絶妙で

洗いざらしのシワもいい味出してる。

肌に張り付かないから

真夏でも案外快適なんだよな。

 


 

AM11:00-

ロームシアター京都の蔦屋書店で小休止。

ブレンドコーヒー片手に雑誌を

ペラペラとめくる。

リラックスフィットのシャツは

座った姿勢でもシルエットが

崩れにくいから助かる。

ネックラインはスキッパー仕様で

首元が自然に開いている。



何気ないのに、どこか抜け感がある。

ちょっとした余裕って

こういうところに出るのかもしれない。

 

PM12:00-

昼は平安神宮の側ににあるグリル小宝

定番オムライスを。

相変わらず差し違えるほどの

ボリューム。笑。



午後は京都市京セラ美術館へ。

アートを観る日にも

このグラフィックシャツはしっくりくる。

ただのカジュアルじゃなくて

どこか芯のある印象を残すのが好きだ。

 

 

17時半以降

岡崎の空は少しずつ琥珀色に

染まりはじめる。

疏水沿いのベンチに腰をかけて

水面の反射をぼんやり眺める時間が好きだ。

このシャツ、ふと見下ろすと

繊細な線画の中に

小さな手榴弾や戦車が

隠れているのが見つかって

思わずニヤリとしてしまう。

無骨なのに、洒落てる。

そんなギャップがこのシャツの魅力。

 

夕暮れ前、岡崎疏水に沿って

白川通まで歩いてみる。

橋の上で少し立ち止まって

夕陽に染まる空を見上げる。

特別なことは何もしてない。

けれど、いいシャツを着て

いい時間を過ごした気がする。

岡崎の午後とこのスキッパーシャツ

思ってた以上に相性がいいかもしれない。

 

18:00-

喉が渇いたので、岡崎の”しばし”へ。

古い京町家を

リノベーションした畳の部屋で

冷えたアルコールを軽く飲みながら

好きなレコードをかけて時間を過ごす。

さっきまで少し開いていた

スキッパーシャツの襟元が

気温の下降とともに程よく立ち上がってきて

意外と頼れるやつだなと再確認。

 

19:30-

夕食は岡崎を少し外れて

浄土寺の路地に

ひっそり佇む町中華「盛華亭」。

創業40年の老舗で

暖簾をくぐればそこだけ昭和の空気が

残っているような空間。

 


 

カウンターに腰を下ろして

青島ビールを頼み

焼き豚と蒸し鶏を。

濃すぎず、でもしっかりと残る味付けが

疲れた身体にちょうどいい。

 

派手すぎず、けれど細部は確かにアート。

そのバランスが

こういう場所でも違和感なく

溶け込める理由かもしれない。

 

店主が焼き豚を皿に盛りながら

「そのシャツ、なんか、面白い柄ですね」と

話しかけてくれた。

「ミリタリーなんですけど、絵で描いてあるんですよ」

と返すと

「へえ、絵なんですね……

まるで刺繍やと思もいましたわ」と笑った。

こういう瞬間が

このシャツを着る愉しみだと思う。

 

21:00-

銀閣寺の北白川エリアへ。

目指すのは、銀閣寺からほど近い

築約54年の木造一棟貸し住宅を

リノベーションしたワインバー

「HOWENE(オーウェン)」。

 

引き戸を開けると

壁にはワイングラスが整然と吊られ

心地よい照明が空間を包み込む。

「HOWENE」は自然派&ビオディナミ系ワインを

中心に取り揃え

少なくとも30%はナチュラルワイン

というこだわりぶりだ。

 

この夜の締めくくりには

まさにぴったりだった。

シャツは、昼の光でも夕方の灯でもない

この夜の照明でまた違った表情を

見せてくれる。

 

ブログに戻る

コメントを残す

コメントは公開前に承認される必要があることにご注意ください。