
セカンドスキンとしての、70'sリーバイス646。
NagaoDaisuke
ファッションは
時代を越えて心を打つものに惹かれる。
それは単なる懐古ではなく
“いま”に通じる新しさを纏っているから。
1970年代のアメリカ。
若者たちは自由と反骨を掲げ
音楽とファッションがカルチャーを牽引していた。
その真っ只中で生まれたのが
このLevi’s 646。
裾に向かって緩やかに広がるベルボトムは
当時の“反体制”の象徴でもあり
自由な精神の表現でもあった。
Levi’s 646は、517よりもフレアが強く
特にカウンターカルチャーに身を投じた
人々の間で親しまれたモデル。
サンフランシスコの工場を
はじめとするアメリカ国内の自社工場で
一本ずつ丁寧に縫い上げられていたそのデニムは
単なるワークウェアを超え
時代そのものを穿く存在となった。
UNでは通年でLevi’sのUSEDを提案していますが
この一本は、そのなかでも特別なオーラを放つ存在。
しかも貴重なレディースサイズの646。
現代の女性のスタイリングにも
フィットする絶妙なシルエットは
いまや探してもなかなか
出会えない希少な一本です。
たとえば、シアーな白シャツに
ゴールドのイヤーカフ。
足元はスリングバックヒールで
視線を下に集めて。
デニムが主役になる日常を
少しだけアップデートしてくれる。
秋冬なら
グレージュのカシミアニットをざっくりと。
バッグはヴィンテージのバゲット型で引き締める。
過去と現在、ワークとモード
その境界を自由に行き来するスタイルが似合うデニムです。
左ヒップに小さなリペア跡がありますが
それさえも“味”に変えてしまうのが
この年代のデニムのすごさ。
全体的に濃色が残る状態の良いUSEDで
穿きこむほどにさらに自分の色へと
育っていく余白があります。
“万能”って、こういうもの。
レースのブラウスにも、レザージャケットにも。
この646なら
フェミニンにもマスキュリンにも寄り添ってくれる。
どこまでも自由で、どこまでも自然体。
それでいて、一本芯が通ったような
クラシックさを忘れない。
このデニムが持つ力は
ただの古着の枠を超えている。
それはあなたのクローゼットに
“ひとつの時代”と“あなた自身の物語”が
同時に加わるということ。
あなたにとってのセカンドスキン
そろそろ見つけてもいい頃かもしれません。