好きなモノ。
初めて目にしたのは偶然で。
ある展示会で事務所にお邪魔している時。
事務所の奥にギュッと、出番待ちをしているかの
様に保管されていて。
無意識に「見てもいいですか?」
「あ、絶対好きだと思うよ。」
そんな始まりで。
そこからまず、個人で買い、着て、を繰り返し。
顔も見えない作り手さんを思いながら
噛み締めておりました。
もうそれは軽く10年以上も前のことで。
こうして今自分でお店を構え、有難いことに
ご縁が続き皆さまにご紹介出来ております。
whowhat、今年で26年目。
デザイナーの純子さんが物を作り始められた
26年前。かたや私は鼻垂れ中学生。
Boonを穴が開くほど読み漁り
AIRMAXが大流行した時代。
天邪鬼な私はフットスケープを探し回り
お年玉でゲット。
あの当時前衛的だったデザインの
フットスケープは校門で度々引っ掛かり
毎度毎度潜り抜けるのに必死でした。
そこまでして履いたあの子は未だ捨てれず
ボロンボロンで眠っています。
そんな時代から作り続けられている。
分かりやすく自分史と照らし合わせて見ると
単純な言葉になりますが凄い事なんですよね。
時代と共に広がる多様性、
変わり続けるスピード感のある洋服の世界。
そんな中続けるという事は
どれほどパワーのいることか。
whowhatはそのパワーの押し付けが無く
(いつもそれは思う)
10年以上前からその根っこの部分は変わらず、
その上で時代時代に合わせブラッシュアップ
(ライフどハマり中)されている。
その中で頑なに作り続けられているモデルも
あったり、素材は男性的だったり、
デザインソースがこれなのかなぁと
ヴィンテージやミリタリー、
昔のアウトドアの要素を感じたり、、。
そこにデザインとしてトライバルな匂いが
ぷんぷんと感じられる。
そのバランスが面白くて。
そのバランスがブレずに軸になっていて。
そこに私はずっと惹かれているんだと思います。
純子さんにお会いすると、いつもその匂いを
再確認して魅了される。
そして自分にとっても、お店にとっても
切っても切り離せないアイテムであるデニム。
そんなデニムに合わせる事で
自分らしく、少し人と違う、少し楽しくなる
自分にとってそんな存在のブランド。
そんなイメージで自分の店にwhowhatを
落とし込んでいます。
オープンして3ヶ月余り。
どのように表現すればいいのか難しいのですが
whowhatをお買い上げ頂く方の多さに大変
驚いております。
男性も女性も年齢も様々で。
洋服は血にも骨にもなりませんが
心の活力には大きな役割を果たしてくれます。
心の活力は周り回って血にも骨にも
なりましょう。
少しは誰かに役立てる仕事が出来れば、と
思うばかりです。
少しの間、過去のアーカイブをお借りして
店頭に並ばせて頂いてます。
どの時代も新鮮さを感じるアイテムが多く
不思議に思うと共に
いつか誰かのヴィンテージになるんだろうな、
とワクワクしています。
これからも乞うご期待。
本当に素敵なご夫婦です。
もうすぐ春、入荷ですよ。