陽に焼けたピンクスウェットと、週末の空気。

陽に焼けたピンクスウェットと、週末の空気。

NagaoDaisuke

 

 

一点一点、職人の手作業によって洗いと

ダメージを施したスウェットパーカー。

スタンダードな形なのに

どこか空気が違う。

まるで古着屋の奥で見つけた

奇跡の一枚のような存在感。

でもこれはヴィンテージではなく

現代の感覚で作られた“今”のスウェットだ。

 

デニムブランドで経験を積んだデザイナーが

手がけるだけあって

加工や色の抜け方が実にうまい。

L.Aの太陽を思わせるような

サンフェードのピンク。

いかにもLAらしい軽やかさを持ちながら

古着のような深みを感じる。


単なるオマージュではなく

ちゃんと「いまの街」に馴染む仕上がりだ。

 

たとえば

リジッドデニムにローテクスニーカー。

それだけで十分。

肩の力を抜いても絵になるのは

このフェードピンクの魔法だろう。

あるいは

白シャツを中に差し込んで

グレートラウザーを合わせる。

少し知的に、でも堅苦しくない。

そんな“余白”のあるスタイルも

このスウェットなら似合う。

 

 

週末、友人と海沿いをドライブするなら

ベージュのチノとビーサンにキャップ。

ピンクが夕陽に溶ける瞬間

L.Aの空気をまとう感覚がわかるはず。

一方で

ネイビーのナイロンパンツと黒のブーツを

合わせれば、ストリートの匂いが

立ち上がる。

 

70’sのムードも、90’sのノリも

ちゃんと内包している。

このスウェットは

60’sの佇まいを持ちながら

70’sの空気をまとい

90’sの自由さすら感じさせる。

 

 


時代を超えて漂う

“匂い”のようなものがある。

そんな一枚を

街でさらっと着ている人がいたら──

たぶん、その人は服だけじゃなく

時間の使い方も少しうまい人なんだと思う。

 

MOOJI MOOJI / OS HOODIE AGED

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