「セーターのように着る、職人仕上げのスウェット」

「セーターのように着る、職人仕上げのスウェット」

NagaoDaisuke

スウェットという言葉から

どうしても休日やリラックスのムードを

思い浮かべてしまう。

でも、この一枚に関しては

その認識を少し裏切ってくれる。

 

自社工場の熟練職人が一点一点

洗いをかけ

クラッシュのダメージやペンキ加工を

施したスウェット。



工場のラインを流れて

出てくる均質なものではなく

個体ごとに違う表情を持つ。

まるでリアルなヴィンテージを

古着屋で掘り出したような質感だ。

 

素材はコットン×ポリエステル。

着込むほどに生地が柔らかくなり

色も表情も変わっていく。

L.A.発ブランドらしい

ラフで自由なムードをまといつつも

細部にはデニムブランド出身の

デザイナーらしい緻密な視点が息づいている。

 


そんなスウェットをどう着るか。

ここで提案したいのは「セーター感覚」で

ウールトラウザーと合わせるスタイルだ。

 

たとえば、チャコールグレーのツータックトラウザーに

ざっくり被せるだけで

スウェットは一気に

“上質な日常着”へと転じる。

裾を軽くアウトして

ローファーを添えれば

週末の街歩きにちょうどいい。

 

あるいは、細身のウールトラウザーを

選んでみるのも面白い。

スウェットのラフさと

トラウザーのシャープさが引き立て合い

モード寄りのニュアンスを生む。

黒のタッセルローファーや

スリムなブーツを合わせれば

そのまま夜のバーにも行ける。

 

逆にワイドトラウザーと合わせれば

シルエットにゆるやかなリズムが生まれる。

スウェットのペンキ加工やダメージのラフさが

上品な生地とのコントラストをつくり出し

肩肘張らない都会的な余裕を

演出してくれる。

 

スウェットを

ただのカジュアルの象徴で終わらせず

ニットやセーターの延長線上に置き直す。

その視点で着ると

この一枚の面白さはさらに広がる。

ヴィンテージ好きにも

モード志向の人にも

自然に馴染む存在感は

まさにデザイナーのキャリアと

職人の手仕事が作り上げたものだ。

 

結局のところ

スウェットというより

“セーターのように使えるスウェット”。

そんな言い方が一番しっくりくる気がする。

 

MOOJI MOOJI / CL CREW SPLATTER

 

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