穿くほどに“らしさ”が出てくる

穿くほどに“らしさ”が出てくる

NagaoDaisuke

 

服の好みが変わっても

ずっと手元に残るパンツって、そう多くない。

でもこの逆スラブデニムの2タックは

まさにそれかもしれない。

 

 

まず、生地がいい。

ところどころに細くなる「逆スラブ糸」を

使った9.5オンスのデニム。

見た目は無骨なのに、穿き心地は

しっとりとやわらかい。

膨らみがあって軽やかで

毎日でも穿きたくなる。

洗うたびに風合いが増して

どこか育てる感覚すらある。

 

そんなパンツだから

スタイリングの幅も広い。

たとえばメンズなら

シンプルに白Tに黒のサンダル。

それだけで涼しげだし

裾の揺れがアクセントになる。

もう少し都会っぽくするなら

モックネックのカットソーにレザーシューズを

合わせるのもアリ

ラフなのに、どこか品が出る。

 


本日の#3分LOOKING

 


上下デニムで合わせて

ウエストに黄色のロープベルトをぐるりと巻く

そんなスタイルも。色数を抑えているのに

視線はちゃんとパンツにいく。

膝下にくり抜き+裏当てで施された補強ディテールが

着こなし全体にリズムを与えてくれる。

 

ワーク感を活かして

グレーのスウェットとローテクスニーカーなんていうのも

休日の定番。

ワイドだけど

シルエットにちゃんと流れがあるから

だらしなく見えない。

帽子を足すなら

キャップよりバケットハットくらいがちょうどいい。

 

女性が穿くなら

むしろこの太さを活かして

リブのタンクトップにロープサンダル。

首元にシルバーのアクセを少しだけ。

逆スラブの表情があるから

ワントーンでも地味にならない。

あるいはコンパクトなポロシャツと

レザーのフラットシューズで

ちょっとレトロに寄せてもいい。

 


 

写真のように

大きなストローハットに

黒のカットソーをタックイン

そんな潔い着こなし。

どこかモードでいて、抜けもある。

何より、パンツのシルエットが主役になれるから

小物が映える。

足元をミニマルなサンダルにすれば

初夏の光と風にぴったりだ。

 

シャツを選ぶなら

透け感のあるシアーシャツを羽織るのもおすすめ。

パンツの素材感とのコントラストがきれいに出て

軽さと落ち着きが同居する。

小物で遊ぶなら、ちょっとクセのあるトートバッグや

夏らしいビーズのネックレスなんかを

足してみてもおもしろい。

 

 

性別を問わず

このパンツは

「どう着ても、なんとなくサマになる」のがいい。



あとは、その人のスタンスが出るだけ。

少しずつ色褪せたり、ヒゲが出たり。

そんな変化も楽しみのひとつ。

 

 

言ってしまえば

ただのデニムパンツ。

だけどこの一本には

穿く人の余白を受け止めてくれる懐の深さがある。

だから、飽きがこない。

むしろ、付き合うほどに面白くなる。

 

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