“無名のTシャツが、なぜか一番カッコよく見える日”

“無名のTシャツが、なぜか一番カッコよく見える日”

NagaoDaisuke

 

何の変哲もない

00年代のUSEDのTシャツ。

ヨットクラブのローカルT。

オリンピックを模したような

配色やフォントが、ちょっとヘンで

妙にいい。

そんなTシャツが

いま街の中でいちばん輝いて見えることがある。

 

 

ボディはヘインズのBEEFY。

ま、いわゆるフツーのアメリカンボディ。

プリントのクオリティだってそこまで高くない.

けれど、バックプリントがやたら凝ってる。

ヨットのシルエットと、謎の企業ロゴ。

そして誰も知らない町の名前。

全部がバラバラなのに

絶妙なバランスで成り立ってる。

 

 

00年代って

ファッションが“世界の中心”

じゃなかった時代。

地方のプリント工場で

ちょっとした大会やイベントのために

作られたシャツが大量に存在した。

そういう、誰かの思い出でしか

なかったはずのTシャツが

いま京都の街角でふと新鮮に見える。

意味も分からず

でも確かにカッコいい。

その“文脈のズレ”こそ

無名古着を着る楽しさだと思う。

 

 

たとえば名のあるブランドのTシャツは

その名の分だけ“期待”がある。

でもノーブランドの古着は

こっちの着方次第。

サイズ感、パンツとのバランス、袖のロール

そんなささいな調整で「自分の服」にできる。

だから、毎朝袖を通すときに

ちょっとだけ創作してるような気分になる。

 

希少なvintageーTではない
ワタシ流の古着Tの着こなし指南を
考えてみた。

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無名Tシャツをカッコよく着る、ちょっとした工夫

ちょい大きめを選んで、ボトムは引き算
 古着TはMサイズでもLくらいあるものや
逆にタンブラーで表記サイズよりも小さいものも。
    ボトムスは細身かショーツでバランスを取ると◎。

袖を一折りするだけで“狙ってない感”が出る
 特にプリントが強めなTシャツは
    袖のニュアンスで力を抜くといい。

ボロいなら、あえてキレイめに合わせる
 ヨレてるTシャツに軍パンを
   合わせるのも悪くないけど
   あえてスラックスで“街仕様”にするのもあり。

プリントの色に引っ張られすぎない
 配色がPOPすぎるTシャツこそ
   あえて無視して全体をシックに
   まとめるとこなれた雰囲気に。

洗いざらしのままで着る
 アイロンをかけない、畳まない。
    クシャッとした質感こそ、無名Tの魅力。
多少の穴はデザインの一部として。

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高価な服じゃなくても

情報量の多い服じゃなくても


その人の“選び方”と“着方”で

スタイルになる。

だから

今日も誰かの思い出を背負った

無名のTシャツに袖を通す。

 

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