「昼下がりの街に馴染む、ちょっと特別な“ゆるさ”。」
NagaoDaisuke

たとえば、休日の午前11時。
エアコンをつけるほどでもないけど
日差しは強くて、外はすでに夏の手前。
家の中でTシャツ一枚のまま
あてもなく「ちょっとそこまで」の
準備を始める。
気取らずに出かけたいけど
だからといって適当すぎるのも違う。
そんなとき、つい手が伸びる一本がある。

コットン100%のワッフル素材。
見た目はシンプルだけど
触れるとすぐに“気持ちいいやつだ”とわかる。
ワッフル地特有の凹凸が
肌との間に微かな空気をはらんで、涼しい。
ムレず、軽く、やさしい。
言葉にしづらいけど、夏の始まりにちょうどいい
そんな感触。

ワイドシルエットだから、動きやすい。
膝裏にまとわりつかず
しゃがんでも、階段を駆け上がっても
ストレスがない。
でも、ただのラフなパンツじゃない。
股下の立体裁断が効いていて
街中のガラス越しに映る自分のシルエットも
ちょっと洒落て見える。
“気を抜いてるけど、抜きすぎてない”。
それがたぶん、ちょうどいいってことなんだと思う。

無地で、色もベーシック。
だから、組み合わせの選択肢は多い。
白T×ビーサンで海沿いに行ってもいいし
黒のオープンカラーシャツに革サンダルを合わせれば
冷房の効いた喫茶店にもよく似合う。
肩に引っかけたミニトートの中には
文庫本とアイスコーヒー。
ついでに昨日買ったバナナと、手ぬぐいも。
なにも特別な予定はない。
でも服が心地よいと
それだけで一日がちょっと豊かになる。

このパンツは、夏の準備みたいな一本だ。
軽くて、涼しくて、ちゃんとしてる。
何でもないのに、気持ちはちょっと上向く。
それだけで、街を歩くのが少し楽しくなる。
当然穿き心地の良いパンツは
一年中気が付いたら穿いている事になる。
ANDER / WAFFLE CURVY PANTS