
左京区、初夏。
NagaoDaisuke
朝、起きて外を見ると
ちょっとだけ夏の気配。
「今日は何を着ようか」って
そんな日にちょうどいいのがこのカーディガン。
素材は上質なヴィスコース。
ちょっと手間のかかった特殊加工で
ソフトでなめらか。
触れると
“あ、これはいいやつだな”ってわかる。
すこしだけ光沢があって
空気をまとってるような感覚。
しかも、定番より少しだけゆったり。
肩の力を抜いて着られるのに
ちゃんと形はキマる。
いわば、“気負わない品のよさ”ってやつ。
08:00|出町柳のモーニングは、白Tとコーヒーと
近くのArtisan'hallesでパンを購入し
COYOTE ROASTERYでコーヒーをテイクアウト。
白いTシャツの上に、サラッと羽織る。
ボタンがないから
それがまたちょうどいい。
背中に風が抜けて
ドレープがゆらり。
鏡なんかなくても
たぶんいい感じに見えてるはず。
11:30|銀閣寺道から哲学の道を抜けて
太陽がちょっと強くなってきた。
でも、このカーディガン、ちょうどいい。
適度なハリと肉感があって、ペラペラしない。
だから、だらしなく見えないし、風通しもいい。
暑くなったら、脱いでバッグに
ポンと入れちゃってもOK。
シワになりにくいのは、地味に助かる。
15:00|古本とアイスコーヒー
左京区のホホホ座で
気になるエッセイ集を一冊。
そのまま
近くの珈琲み空に流れてアイスコーヒー。
木の椅子に腰かけると
背中でカーディガンの生地がすっと落ちる。
ああ、この感じ
ちょっといいなって思う。
インナーはただの無地Tだけど
素材のツヤ感がコーディネート全体を
引き締めてくれる。
盛りすぎない
けど手を抜いてるわけでもない。
たぶん、これくらいがちょうどいい。
19:00|帰ったら、服も休ませてあげる
帰宅後
ハンガーにサッとかけて風通しのいいところに。
汗をかいた日は
ネットに入れて洗濯機の手洗いモードでOK。
脱水は短めで、自然乾燥が基本。
シワが気になるなら
軽くスチームを当てるだけで元通り。
丁寧に着ていくと
ちゃんと育ってくれる服。
季節の変わり目
こういうやつがワードローブにあると安心する。
京都にも、東京にも、ちょうどいい。
派手じゃないけど、地味でもない。
ただ羽織るだけで
今日の自分がちゃんと“整う”。
それって結構すごいことだと思う。
通りすぎる風と
やわらかく動く生地。
歩き方も、姿勢もちょっと変わる。
たぶんそれは、気のせいじゃない。
“しなやかに、流れる一枚”。
それが、今日の気分。