京都の春にちょうどいいシャツ
NagaoDaisuke京都の街を歩くと
服のバランスについて
考えることがある。
気取りすぎても街の空気から浮くし
ラフすぎてもどこか物足りない。
そのちょうど真ん中にある服は
実はそう多くない。
今回紹介するシャツは、まさにそんな一枚だ。


肩幅、身幅ともにしっかりと
ゆとりを持たせた設計。
ただ大きいだけではなく
仕上げに特殊な加工を施すことで
ドレス過ぎることもなく
ラフ過ぎることもない絶妙なバランスに
整えられている。

生地は、日本有数のシャツ生地産地として
知られる兵庫県播州地区で織られたポプリン。
経糸・緯糸ともに100/2のコットンを
使用している。
特に経糸には、細くても強度を保てる糸を
作る日本ならではの技術が使われており
軽くて丈夫。
ポプリン特有のさらりとした肌あたりと
清涼感も相まって、春から初夏まで
つい手が伸びる素材感に仕上がっている。
柄もまた刷毛目柄なのが丁度いい。
ワークでもなく、ドレスでもない。
頑張り過ぎない上品さがそこにある。
アメリカンでもない。
ブリティッシュでもない。
もちろんフレンチでもない。
でも、どこか全部の要素を
少しずつ感じる。
それが、日本のブランドらしい
バランスの良さだと思う。
京都・左京区で着る、春のシャツ
このシャツは、どこか特別な場所で
着る服というよりも
日常の風景に自然と溶け込む服だ。
たとえば、朝の左京区。
まだ少し肌寒い春の空気の中
ブルーのポプリンシャツに太めのデニム。
足元は履き慣れたローファー。
その上からナイロンのアノラックを軽く羽織る。
鴨川沿いを歩くとき
風が通り抜ける軽いシャツはとても心地いい。
午後、少し気温が上がったら。
今度はシャツのボタンをひとつふたつ開けて
ワイドトラウザーにタックイン。
足元はスニーカー。
袖を無造作にまくるだけで
ぐっと春らしい軽やかなスタイルになる。
左京区の小さな書店やカフェに立ち寄るには
これくらいがちょうどいい。
夕方、日が傾いてきたころ。
シャツの上に、少しだけゆとりのある
ニットカーディガンを羽織る。
パンツはミリタリートラウザー。
革靴に履き替えて
少しだけ街に出るモード。

気取っているわけでもない。
でも、どこか品がある。
このシャツは
そんなふうに日常の中で着てほしい一枚だ。
肌着のような感覚で袖を通す。
でも鏡を見ると、ちゃんと格好がつく。
年齢も関係ない。
むしろ、年齢を重ねるほど
似合う気がする。
バランスの良いシャツというのは
意外と見つからない。
だからこそ
こういう一枚があると
春の服選びが少しだけ楽になる。

京都の街を歩く服として
きっとちょうどいい。
awasa / regular collar shirts ¥35,200-