ノースリーブを、日常に取り戻す。
NagaoDaisuke
ノースリーブと聞くと
どうしても用途が限定される。
真夏の部屋着か
あるいは少し気合いの入った
体づくりのためのもの。
街着としては
どこか落ち着きが足りない
——そんな先入観があるかもしれない。

この一枚は
その距離感を静かに埋めてくる。
見た目は、驚くほど普通だ。
どこにでもありそうで、特別な主張はない。
でも、着てみると「ちょうどいい」と
感じる理由が、すぐに身体でわかる。

生地は40/2のコーマ糸を
使用した6オンス。
和歌山で丁寧に編み立てている。
通常の糸づくりでは
表面に細かな毛羽が残るが
この生地ではそれを極力取り除き
繊維の流れを揃えている。
だから、肌に触れたときになめらかで
洗濯を重ねても風合いが崩れにくい。

ノースリーブにありがちな
薄さや頼りなさはない。
一枚で着ても透け過ぎず
だらしなく見えない厚み。
タンクトップを一枚で着たときの
少し無防備な印象とも違う。
あくまでクリーンで
日常着として成立するバランス。
このアイテムの真価は、重ね着にある。

シャツのインナーとして着ると
半袖インナー特有の蒸れや
袖まわりのもたつきがない。
腕の可動域が自然で
夏場でもストレスが少ない。
前を開けたシャツの下から覗いても
インナー感が強く出ないのもいい。
スウェットや軽めのニットの下に着ても
袖が溜まらず、シルエットを邪魔しない。
レイヤードしていることを忘れるくらい
自然に収まる。
季節の変わり目には
こういうノースリーブが一番頼りになる。
サイズは大き過ぎず
ゴワつきを抑えた設計。
仕上げに柔軟加工を施し
肌当たりも柔らかい。
縫製は、Tシャツ縫製に
定評のある国内工場で行われている。

派手さはない。
でも、インナーから一枚着
重ね着まで、ちゃんと使える。
ノースリーブを「特殊な服」から
「日常の服」に引き戻した一枚だ。

こういうアイテムがあると
服選びは少し楽になる。
そして気づけば、こればかり着ている。
それでいい。
むしろ、それが正解なのだと思う。