「スポーティを、知的に仕立てる。」

「スポーティを、知的に仕立てる。」

NagaoDaisuke

パンツ一つで、印象は変わる。

サイドシームレス──

つまり縫い目のない設計。

それだけで、シルエットはどこまでも流麗に。

サイドから裾にかけて度詰めリブで

切り替えることで

スポーツとドレス、相反する二つを

さらりと横断。

flistfia / Sporty Trousers

 

穿けばわかる。

腰回りとヒップにはたっぷりとした

余裕を持たせながら、膝下からは一転

シャープにテーパード。

リラックスと緊張感、その絶妙な

バランス感覚が、立ち姿に都会的な

陰影を落としている。

そしてサイドのリブ。

これは単なるディテールではない。

遠目には、ドレスパンツの

側章にさえ見える。

スウェットパンツの気楽さを纏いながら

革靴にもフィットする。

スニーカーで外しても

きちんと感は失われない。

素材はポリエステルレーヨン。

トロピカルウールを思わせるドライなタッチと

しなやかなドレープ。

肌に触れた瞬間

わずかに冷んやりとした感触。

蒸し暑い真夏さえも

涼しげに乗り切る準備は完了。

もちろん、手入れは家庭洗濯で十分。

つまり、見た目にも、機能にも

そして使い勝手にも、隙がない。

自身の今の気分なら

白Tに、黒のカーディガン。

シンプルな組み合わせに

無機質なシルバーのネックレスをプラス。

無造作なようで、綿密に力を抜いて。

ボトムが紹介の細身のリブパンツ。

スニーカーではなく

あえて艶のある革靴を選ぶことで

"カジュアルの向こう側"へ。

敢えてキャップをはずしで被り

トーンを崩さず

かといって整えすぎない白。

まるで、都市に漂うミストのように

全体に柔らかなコントラストを作ってみた。

ファッションは

記号ではない。

生き方でもないと思う。

ただ、今この瞬間の「ちょうどよさ」を

映すものだと思う。

ラフだけど、だらしなくない。

頑張りすぎないけど、手抜きじゃない。

そんな洒落た矛盾を

軽やかに着こなしたいなら

──この一本を。

 

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