「この引き出し、なんか好き。」
NagaoDaisuke

ノスタルジックな日本製BOX。
「DESKWORK」って、控えめなロゴがまたいい。
引き出しの白い丸いつまみと
マットな黒ボディのコントラストが
すごく効いてて、妙に気になる存在だ。
どこで作られたのか
正確な年代はわからない。
でも、パッと見た瞬間に
「うわっ、昭和やん」って思った。
駅前の文房具屋にあった気がするし
たぶん、小学校の友人の引き出しにも
似たようなのがあった気がする。
そんな記憶の断片をグッと引き寄せてくるような
懐かしさが詰まったプロダクト。
付箋やピンを入れるもよし
アクセサリーをちょっと忍ばせるもよし。
机の端にポンと置いてあるだけで
なんだか空間に“味”が出る。そういうヤツ。

使いやすさ?
いや、そこは期待しすぎないで。
引き出しの滑りはちょっと固いし
容量も控えめ。
だけど、その不便さが逆にクセになる。
「ちょっと不便だけど、なんか好き」って
最近じゃあまり感じることのないタイプの愛着。
何より、このチープなプラスチックの光沢と
シンプルなのにちょっとだけデザインを意識してる感じ。
まるでファミコン初体験の
あの頃のワクワクを思い出す。
これは“アンティーク”じゃない。
“レトロ”って言葉がぴったりだ。

なんでもかんでもスマートで効率的な今の時代。
だからこそ、こういう“余白”のあるモノが
僕らの生活にちょうどいいユルさを
与えてくれるんじゃないかと思う。